2017年11月25日(土)に開催された勝ち猫の月刊猫の目劇場「エアギター最強軍2017冬」の様子をレポートする。楽器のあるなしが大事なんじゃない。大事なのは気持ちだ。
目次
エアギターとは
エア・ギター(air guitar)とは、演技の一つでギターの弾き真似。大げさな演奏する身振りと、しばしば実際の歌唱や口パクによって構成される。日本では大地洋輔や金剛地武志、宮城マリオなどが有名。
エアギターと聞いて思い浮かべるのは芸人ダイノジの大地だという人が多いと思う。テレビで見たことがあるという人もいるだろう。楽器を持たず演奏する姿をイメージする人が多いのではなかろうか。
ステージに立つ者の目線で見ると、エアギターをプレイすることはとても怖い。なぜなら、楽器を持たずにステージに立つことは恐怖でしかないからだ。野生の熊を相手に素手で戦うようなものだ。どう振る舞えばいいのか皆目見当もつかない。しかし、彼らは颯爽とステージに上がり、汗と興奮の渦を起こし、観客を総立ちにさせる。楽器という文明の力を頼りに生きる我々にとってエアギタリストは尊敬せずにはいられない存在なのだ。
そんなエアギタリストたちをお迎えした今回の猫の目劇場。あの日、あの時、宝塚の地下で何が起こっていたのか。少々長いレポートになるが是非とも最後までお付き合いいただきたい。
エアギタリスト紹介
砲夢乱一狼
どうしても伝えたい事がある。
本物は弾けない。
でも伝えたい想いを乗せた伝えたい歌がある。
ロックンロールイズノットデッド。
日本語ロックに情熱込めてプレイします。
いのがみこうしょう
日本エアギター界の父。またもや鹿児島から、このオヤジがやって来る!わざわざ遠くから来るには訳がある!ど~しても熱いエアネス見届けてほしいのさ!!
ダイアモンドパワー
力強い輝きを放つエアギター勇者、ダイアモンドパワーが再び宝塚に参上!キャリアハイの日本ランキング5位は伊達ではない!来年の世界ランクを目指し、今再びレインボースタジオで躍動する!さあ、いくぞ!バトルオンステージ!
エアギタリスト登場
ジョニイ:それではエアギター日本最強軍、お願いします!
ダイヤモンドパワーの登場
まずはトップバッター、エアギタリストのダイヤモンドパワーが登場だ。
EGOISTの「英雄 運命の詩」をBGMにエアギターパフォーマンスが始まった。
エアギタリスト全員集合
ダイヤモンドパワーが裏に控える2人のエアギタリストをステージに呼び入れ、流田Projectの「総帥のテーマ」でライブは続いていく。
エアギタリストによるソロプレイ
そこから間髪を入れずに砲夢乱一狼、いのがみこうしょう、ダイヤモンドパワーの順にソロプレイが始まった。
砲夢乱一狼
まずは砲夢乱一狼がサンボマスターの「YES」で室内の温度を高めていく。
いのがみこうしょう
つづいて、2013年エアギター日本チャンピオン、いのがみこうしょうがBlondieの「Living in the Real World」で観客のボルテージを上げていく。
ダイヤモンドパワー
ダイヤモンドパワーが科楽特奏隊の「ウルトラマンエース」で圧倒的なステージングを魅せる。
三人によるエアギターセッション
ソロプレイの後は串田アキラの「ガツガツ!!」で三人合わせてのセッションプレイだ。
エアギタリストによる自己紹介
毎年、エアギターの日本予選というものがあります。日本予選に出演して日本ランキングが決まりまして、日本チャンピオンは世界大会に参加できるシステムになっています。いのがみこうしょうさんは2013年の日本チャンピオンです。
それでは、それぞれが5分間で個性を生かしたエアギターをやります。
それぞれの個性を生かしたエアギタープレイ
いのがみこうしょう
Iron Maidenの「Aces High」で大きな体を縦横無尽に動かし、圧巻のパフォーマンスで観客を虜にする。
砲夢乱一狼
COMPLEXの「BE MY BABY」からのBEAT CRUSADERSの「DANCING QUEEN」をプレイしてフェスさながらの盛り上がりをみせる。
(客席から拍手)ありがとうございます。
静岡県浜松市からやってきました。エアギタリストの砲夢乱一狼(ほーむらんいちろう)と申します。どうぞよろしくお願いします。
エアギターを始めて11年目になります。浜松こども館というところで働きながら、けん玉の指導員の資格も持っていまして、けん玉の普及活動と紙のけん玉の「かみけん」の普及活動もしています(活動の様子)。
エアギタリストでありながら子育て応援パフォーマーとして、ちびっこと子育てする大人たちの味方です。
次で僕のラストの曲とさせてもらいます。僕はサンボマスターが大好きで今の気持ち、次の曲できっとみなさんも共感してもらえると思います。今日は素敵なエアギターをお持ちのなので、みなさんでエアギターを楽しんでもらえたらと思います。最後の曲はサンボマスターで「ロックンロール イズ ノットデッド」です。
ダイヤモンドパワー
ダイヤモンドパワーによるエアギターヒーローショーの幕が上がる。
変身!
ダイヤモンドパワー!
さあ、ここからが本番だ!いくぞ!
変身したダイヤモンドパワーが水樹奈々の「TESTAMENT」で悪の錬金術師に立ち向かう。
うっ!だめだ、パワーが足りない!
みんなの応援が足りないと変身の力が解けてしまう。みんな、ダイヤモンドパワーの応援をしてくれ!
この宝塚の平和はおれが守ってやる
さらなる力を得たダイヤモンドパワーがJAM Projectの「鋼のレジスタンス」で絶対に負けられない戦いに挑む。
エアギタートーク
最高の盛り上がりをみせ終盤へ
最後のコーナーはTrySailの「High Free Spirits」と布袋寅泰の「バンビーナ」の2曲続けてのフィナーレだ。「バンビーナ」ではジョニイもステージに上がり、エアギターを披露!キレのあるエアギターテクニックでエアギタリストと共演した。
ありがとう、エアギター日本最強軍!
ジョニイ:ありがとうございました!エアギター日本最強軍に大きな拍手をお願いします!
ありがとう、エアギター最強軍!感動をありがとう!
エアギターは誰にでもできる。楽器がひけなくてもいい。ギターをプレイするその気持ちがあれば誰にだってできる。見えないギターがまるで見えるように、エアギターからまるで音が聞こえてくるように、エアギタリストのエアネスが伝わってくる。
エアギタリストは本気でエアギターを弾いている。そう、いつだって、彼らは本気だ。ステージとの向き合い方には学ぶところが多い。音楽とは何か、ライブとは何か、エンターテイメントとは何かを彼らは教えてくる。
一度はその目でエアギターを見てほしい。生のエアギターから伝わる熱量を肌で感じてほしい。そして日本予選があり、世界大会があり、エアギター界はワールドワイドに広がっている。彼らが見ている景色の先には日本を超えて世界があり、エアギターに国境は存在しないのだ。
エアギターは世界をつなぐ。エアギター界のさらなる発展をお祈り申し上げます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。